「仕事」と「家事育児」どっちが大変なの？？？ | 【大阪結婚相談所ペリドット】大阪市・梅田・天王寺・吹田市で結婚相談

こんにちは。大阪結婚相談所perid♡t（ペリドット）　村上利治です。

 

 

 

仲人型の結婚相談所で婚活していると、お見合いや交際中に結婚後の生活スタイルや価値観を話し合うことがあります。

 

 

結婚後の家事分担についてだったり、パートナー（特に奥様となる方）は

 

「結婚後、仕事を続けられるのか」

 

「専業主婦として家事に専念するのか」

 

「臨機応変に相談して決めるのか」

 

と夫婦によって形は様々です。

 

 

今回は婚活中の皆様には少し気が早いかもしれませんが、“夫婦喧嘩の鉄板フレーズ”

 

「仕事より育児の方が大変なんだから！」

 

というフレーズについて考えていきましょう。

 

 

 

 

●「二項対立」は問題解決にはならない●

 

 

 

 

例えば、子供がいる共働き夫婦にとって、仕事と家事育児の両立は簡単ではありません。ですから色々な方法やサービスを使ったり話し合いを重ねたりして、自分たちなりの正解を探し続けているのでしょうね。

 

多くの場合、専業主婦であろうと兼業主婦であろうと、家事育児をメインで行っているのは妻であり、夫は仕事に集中できる状態です。

そんな「家のことを何もしない」夫への憤りから、「家事育児より仕事の方が楽」と、家事育児と仕事を比較する声も少なくありません。

 

しかし私は、このように仕事と家事育児を「二項対立」で語ることは、何の解決策も生まない不毛な言葉で問題の根本的な解決にならないと感じています。

 

 

 

 

●「どちらが苦労しているのか」の比較は不毛●

 

 

 

 

実に日本は他国に比べても、夫が家事や育児をしない国だと言われています。

総務省が発表した調査によると、6歳未満の子どもがいる夫婦の1日の家事育児（買い物や介護等も含む）の時間は

 

「夫が1.23時間」

 

「妻が7.34時間」

 

共働き世帯のみを対象とした調査を見ても

「夫は0.46時間」なのに対して、「妻は4.54時間」となっています。

 

※「平成28年社会生活基本調査」

 

 

この数字だけを見ると、「夫は家事育児に非協力的である」と決めつけられてしまいます。しかし、一生懸命に仕事をして稼いだお金でベビーシッターや家事代行などを外注することも、立派な家事育児と言えるのではないでしょうか。

 

家庭によっては、勤務体系上どうしても家にいる時間が短くなってしまう人や、体調や諸事情によって仕事や家事育児に十分な時間が取れない人もいるでしょう。

子育て世帯と言っても事情は人それぞれなのですね。

 

そうしたケースを考えず、物理的に何時間家庭内で家事育児をこなしたかを夫婦で比較することは

 

「どちらがどのくらい苦労しているのか」

 

の比較にすり替わっている場合が往々にしてあるように感じられます。

 

 

 

 

●「どれだけ大変か」を夫婦間で競った先にあるもの●

 

 

 

 

『仕事と家事育児で、楽なのはどちらか』

 

 

その答えを導き出そうとしても先にあるのは、決して前向きなものではありません。

 

まず、仕事でも家事育児でも大変さを競うことは

 

「どのくらい家庭に貢献したか」

 

がその人の価値を決めてしまうという怖さがあります。どちらが何をどのくらい分担しているにせよ、夫婦の役割を家庭への貢献度だけで計ってみましょう。

たとえば病気になって働けなくなったり、家事育児を十分に行えなくなったりしたらどうなるか。きっと、簡単に家庭は崩壊するでしょう。

 

また、「私の家事育児とあなたの仕事のどちらが大変なの？」というマウンティングは「より大変な思いをして、苦労している方が偉い」という考え方に行き着きます。

 

「家事育児をしている私の方が大変」

 

は

 

「あなたは楽している」

 

と言ってしまっているのと同じなのです。

 

 

とは言うものの、仕事も忙しく家事育児をする余裕がなかったり、相手にもっと家事育児に協力して欲しいという思いを抱えていたりする人も多いのが現実です。

「仕事と家事育児、どちらが大変か」という議論の根本には

 

「自分の苦労を共感してほしい」

 

「少しでいいから協力してほしい」

 

といったささやかな願望があることがほとんどでしょう。

 

 

 

 

●感謝の言葉と労い、歩み寄りが必要●

 

 

 

 

「こっちの方が大変！そっちは楽」

 

 

と、自分の主観で仕事と家事育児の大変さを対立させても、話は平行線のままです。

仕事も家事育児もその人の力量や感じ方、業務内容や子どもの状況などによって多様に変化するものなので、どちらが大変かを語ることにはあまり意味がないでしょう。

 

そして家事育児の分担が上手くいかないとき、自分の「苦労アピール」をすれば良い解決策に繋がるわけでもありません。

耳にたこができるほど言われていることですが、円満な家庭生活には相手への感謝や労いを第一に、具体的に話し合いやすり合わせを重ねていくことが遠いようで「一番の近道」なのでしょう。

 

結局、仕事も家事育児もどちらも大変なのですね。ふたつを比べて優劣をつけることなく、その前提を夫婦で共通認識として持つことは、実はとても重要なのではないでしょうか。

 

また真剣交際中のカップルや、これから結婚を控えているカップルには是非一度パートナーと一緒に考えてみて欲しいものです。

 

 

 

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